1626年創業の歴史を誇るアルザスの名門、トリンバックを訪問する機会をいただきました。
中でも心奪われたのは、「アルザスで最も偉大なリースリング」と称される単一畑、クロ・サント・ユーヌのテイスティング。
樹齢60年を超える高密植のブドウから生まれるそのワインは、想像をはるかに超えるものでした。グラスを回すと、濃密で複雑なアロマが広がり、口に含むと、豊潤な果実味と力強いミネラル感が重なり合います。そして、その余韻の信じられないほどの長さは、感動的な体験でした。
今はもちろん、さらなる熟成によって、より深い世界へと進化していくポテンシャルを感じます。時間をかけて育て、その変化を楽しむのが、このワインの最高の愉しみ方だと確信しました。
このような特別な体験にご招待いただいた、トリンバックの皆様に心から感謝いたします。